【全国】 学び語りあおう 「建築とまちづくり」 in沖縄

日時:2015年7月3日(金)~5日(日)

場所:沖縄県 読谷村 ほか

主催:新建築家技術者集団

申込み締切:2015年4月30日(観光シーズンのため、締切日を早くしています)

企画実行委員長(清水肇:琉球大学工学部環境建設工学科・教授)からのお知らせページ下部に掲載しています。

短縮URL:http://bit.ly/1HPJG9h


150703-0705学び語る建築とまちづくりin沖縄150407.pdf
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企画実行委員長からのお知らせ

沖縄企画の事前お知らせ(1)読谷のこと
皆さま
沖縄、清水肇です。

7月3日〜5日の沖縄での新建企画「学び語りあおう「建築とまちづくり」in沖縄」

につきまして、事前にいくつかのお知らせをしたいと思います。
検討中の方、また都合の付かない方にも沖縄の状況をお伝えできる機会と思いま すので、この場をお借りします。
今回の企画は、2年前の「建まち」10月号の特集の内容をそのまま現地で語り合 うという趣旨で進めました。
この特集の特徴は3つの主な記事を座談で組んだことでした。

沖縄の建築とまちづくりを学ぶ若い人にとって、今、話を直接聞いておくべき専 門家を選ぶところから始まりました。
そして、その座談を講演の部で、そして現地で再現することにしました。

3つの座談の意味を改めてお伝えしたいと思います。

その一
翁長知事が今日(4月17日)、総理と会うようですが、知事の発言でこの間目 立つのは、戦後の沖縄の歴史に立ち返ろうという姿勢です。
先日は「銃剣とブルドーザー」、昨日は「収容所」。知事の真意は知りません が、これまでマスコミ等であまりにも触れらなかったことです。
辺野古の状況を見に行きたい方も参加者にはいらっしゃると思います。しかし、 遠くからみる工事現場と、ゲート前の様子から見えるものは事実の一部に過ぎ ません
本当の現場は内側にあります。基地に関わってきた沖縄の社会状況全てが現場で あると思います。
今回、読谷村を会場にしました。
「建まち」で田島利夫さんに語っていただいた読谷のむらづくりの歴史は、沖縄 戦前の土地接収、戦後の米軍との関係、土地の返還、そして新しい 事業 の取り 組みまでが凝縮されています。
田島さんは一人のプランナーとして40年以上、読谷のむらづくりに関わってこら れました。
そして、私達も驚いたのですが、田島さんは「建まち」特集の発刊の半年後に副 村長になられました。
今回、建設部他の多くの職員の方が準備にあたってくださっています。
現読谷村役場(軍用地返還地)の近くに「返還の碑」があります。これはただの 石碑ではなく、読谷の戦後のむらづくりが概説されているパネルが 交 差点に並 んでいます。この中には、「建まち」の原稿になるレベルの、まちづくりの専門 家が読めば真意がわかるメッセージまでが秘められています。
今回のコースは、沖縄戦の米軍上陸地から米軍施設に向き合ってつくられた文化 の拠点(やちむんの里)、再現された戦前の歴史的建造物などを地 元の 関係者 に現地解説いただきます。
辺野古の報道を理解いただくには読谷を見ていただかなければならない、と私は 考えました。

さらに一言加えますと、沖縄の戦後のゼロからの再建過程と震災の現場を重ねて みるという発想もあり得ると思うのです。
「建まち」の田島さんの原稿で、沖縄の海と地域共同体との関係、そこに入って きた米軍施設という文脈をお読みいただくと、現代との相似性が見 えてきます。

沖縄企画の事前お知らせ(2)沖縄の建築・住宅事情

皆さま
沖縄、清水肇です。

7月3日〜5日の企画の事前説明その二です。

4日の講演会(シンポジウム)は少し欲張った構成にしました。
前半は、歴史と向き合うまちづくり、読谷と南風原の取り組みがベースです。
後半は、風土に根ざした住まいづくりですが、その予定内容から少し紹介します。
沖縄からのパネリストは中本清さん、伊志嶺敏子さん、大先輩のお二人に一緒に 話していただくという無理をお願いしました。
前建築士会の会長で、数々の沖縄での重要な事業に携わってこられた中本清さん には戦後の沖縄の住まいの現代史についてお話いただきます。
沖縄を訪ねられた方が皆さん思うこと、「なぜ、沖縄の今の住まいはみな鉄筋コ ンクリートなのか。」
このことについては、台風や白蟻などいくつかの通説がありますが、私自身が納 得出来ないところがありました。
それが、「建まち」特集の座談の中で非常に明確なイメージを結びました。それ は沖縄の戦後史・建設業史そのものに関わることです。
そのため、風土に根ざした住まいは必ずしも歴史の中で自然に獲得されていない。
これから沖縄は時に相対湿度90%で土間一面が結露する時期を抜けていきます (今日は70%程度ですが)、
新しい沖縄の住まいのモデルをいかに提示できるか。ということで、宮古島で地 域に根ざした建築設計を重ねてこられた伊志嶺敏子さんに はいくつかの新しい 取り組みを紹介いただきます。

内容もさることながら、お二人の語り口自体が沖縄の現代建築史を体現するもの になると思います。
ご期待ください。

沖縄企画の事前お知らせ(3)南風原から首里金城町へ


皆さま
沖縄、清水肇です。

7月3日〜5日の企画の事前説明その3です。

4日の講演会(シンポジウム)では、南風原町の平良次子さんにお話いただきます。
平良さんは、私の研究と社会活動を沖縄の集落共同体と戦後復興史へと導いてく ださった方です。
「建まち」特集号ではシマの共同体について語ってくださいました。
今回も地域の空気を伝えてくださる語りになると思います。
そして、南風原町は、日本ではじめて第二次大戦の戦争遺跡を町の文化財に指定 した自治体として知られています。
世界遺産との関係もあって国史跡指定がなされた「原爆ドーム」に5年先がけて いました。
文化財は何のために保存されるのか、について南風原では深い議論がなされたの ですが、
沖縄陸軍病院南風原壕の保存に直接携わってこられて、特集で座談いただいた上 地克哉さんは、今回、読谷村のスタッフとして本企画を応援い ただきます。不 思議なご縁です。

5日には、南風原へ移動して、南風原文化センターの密度の高い地域関連展示を 見ていただくとともに、壕の中にガイドの方と入る予定になっています。
(ちなみにこの壕は人工壕であり、ガマ・自然壕とは異なります)

そのあと、那覇市首里金城町に回り、歴史的細街路整備の現場を歩きます。
ここは、狭隘道路等に詳しい皆さんにぜひ見ていただきたいのですが、
幅員2〜3m以下の道がいりくみ、石垣と石畳で構成された斜面集落において
歴史的な遺構である各住宅敷地の石垣を、「都市計画道路内の設置物」と位置付 けて、道路整備および接道条件の論理を同時に満たした上で事業が 進行中です。
この説明では理解しがたいとは思いますので、今回の企画に参加されない方で関 心のある方には資料をお送りできます。

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